9月9日の日記

ヱヴァみたよ。

とりあえず総括としては、「速ぇぇ！」って感じ？ほとんど台詞削ってないのに、尺が短くなってることから、間を取るべきシーンで取ってなくて、登場人物がTV版の台詞を早口でまくし立ててる印象を受けた。戦闘シーンでは気にならないんだけど、心理描写とかのシーンではすごい気になった。

戦闘シーンの格好よさについては、ガムさんが解説してるんで割愛。加えるとしたら、サキエル戦での、初号機の蛍光塗料のとこが思ったより格好よかったね、ってとこかな。

初めて見たのが中三のころで、今回が27歳ってことで、目線がシンちゃんからミサトさんにシフトしてました。なんで、ミサトさん語り。

ミサトさんがあまりにダメ大人すぎて一周して可愛く見えてきました。この場合のダメってのは、コミュニケーション能力の不足の意味。端的に言うと「29歳なら14歳の子供に対してもうちょっと上手い説得できんじゃね？」って感じ。変に理屈で諭そうとしたり、無理に褒めてみたりと四苦八苦してて見てて痛々しい。男の戦いでの加持さんの説得と比べると特に。
シンジくんとのコミュニケーションが打算的なものであるほど、打算的であるってことがえらくわかりやすく作られてるよね。あんまり深く考えずにしてそうなことは、結構上手くやるんだけどね。顕著なのが、2話部分のビルがはえてくとこの、「あなたが守った町よ」のとこは上手いことやってるのに、その後風呂で「考えてから」シンジをほめるシーンがすごく蛇足で墓穴を掘ってる感じ。
一番酷かったのは今回の新規追加シーンの「シンジの説得のためにセントラルドグマ連れてって『私たちも命を懸けて戦ってる』」ってシーン。このシーンで本当にこいつダメだわと確信した。なんつーか、すごく「格好悪い」んだよね。大人としては。その後のトウジとかの応援メッセージがなければ、シンジが熱血できなさそうで、話として破綻してたと思う。つーか、あそこで2射目を構えるシンちゃんは格好よすぎだ。ミサトのこのシーンの失態を含めて考えると特に。ちょっと涙でたよ。

今後のミサトさんに期待すること。
今回の最大の注目点は3話か4話の、「駅までシンジを迎えに行く」シーンがない点。ミサト「と」シンジの話ってあの段階で一回ケリがついちゃうんで、あれがないおかげで、最後に2人の関係を軸にした話も可能っぽいな、と。むしろその方がストーリーとしてはスジの通ったものになるんじゃね？と。
前に友人と話していて、エヴァは後半のミサトさんのネルフ捜索活動にシンジを巻き込めば破綻しないストーリーが作れたんじゃないか、という結論に至ったんで、そういう意味でも、2人の関係を話の軸にしてほしいなぁ、と思うけど、俺のこういう願いはかなったことがない。